WEKO3
アイテム
若狭湾沿岸低地の完新世木材化石群(日本列島と周辺域における環境変遷)
https://doi.org/10.15024/00000907
https://doi.org/10.15024/00000907eecfc8bb-5613-479b-bef4-8ef8cfb75efe
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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kenkyuhokoku_081_26.pdf (728.2 kB)
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2016-04-01 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 若狭湾沿岸低地の完新世木材化石群(日本列島と周辺域における環境変遷) | |||||
言語 | ja | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | Holocene Fossil Wood Assemblages and Wooden Artifacts in the Lowland along the Wakasa Bay(Environment and Human Activities in the Island Arc) | |||||
言語 | en | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
ID登録 | ||||||
ID登録 | 10.15024/00000907 | |||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||
著者 |
植田, 弥生
× 植田, 弥生× Ueda, Yayoi |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 若狭湾沿岸には著明な鳥浜貝塚をはじめ多くの低湿地遺跡が分布しており,縄文時代以降の自然木や木製品が多数出土し,これらの樹種同定調査がなされてきた。小論では今までに調査された木材化石群の資料をもとに,各時期の古植生と木材利用の関係を検討した。当地域ではスギ材が豊富に利用されているが,縄文時代の全時期ではそれほど多くなく,弥生時代以降に急速に増加した。縄文時代草創期以前から前期は,トネリコ属が優占する冷温帯性の落葉広葉樹林が復元されており,加工木にもトネリコ属が最も多く利用されていた。しかしこの時期のトネリコ属の利用率は10%前後であり,スギを含め多種多様な樹種が利用されており,加工木の使用樹種と復元植生の構成種とは関連性が高かった。縄文時代中期~後期および晩期になると,埋没林の調査から低地にスギが分布拡大し大径木からなるスギ林が成立し,山地斜面にはアカガシ亜属やシイノキ属などの照葉樹林要素が拡大し,暖温帯性の森林に変化した。しかしスギが増加してもこの時期の加工木にスギが占める割合は前時期と同様に低く,多種多様な樹種が利用されていた。但し,丸木舟はスギに限られている。そして弥生時代中期以降になると加工木に占めるスギの割合はそれ以前は30%以下であったのが一気に85%を占めるようになる。ところがこの時期の堆積層は草本質泥炭に急変しており,それ以前に低地一帯に成立していたスギ林は消滅し低地縁辺に縮小していた。そして古墳時代以降もスギ材利用が圧倒的に多い点では弥生時代と同様であるが,徐々にヒノキ材の割合が増加する傾向が見られる。縄文時代前期以前までは植生変化がすぐに木材利用に現れていたが,縄文時代中期から後期・晩期と弥生時代を境に,植生と木材利用には時間的差が見られ,大きな地史的事件や加工技術や樹種利用の嗜好などの要素が関わっているようであり,この点の解明は今後の課題である。 | |||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | Archaeological sites exist commonly in the lowland along the Wakasa Bay, and some of these yielded fossil wood assemblages and wooden artifacts. Here wooden artifacts of Cryptomeria japonica dominate since the Early Jomon Period, when 27% of wooden artifacts were made of its wood in spite of the secondary presence in the surrounding forests. C. japonica established lowland forests at 4,500-2,800 yr.B.P. and 2,000-1,500 yr.B.P. At these periods C. japonica accounted for over 85% of wooden artifacts ranging from boards, spadesor hoes, to dug-outs. Intensive use of C. japonica decreased in the Kofun and Nara-Heian Periods corresponding with the decline of its lowland forests in this area and with the growing preference for Chamaecyparis obtusa in the Kinki District. | |||||
書誌情報 |
ja : 国立歴史民俗博物館研究報告 en : Bulletin of the National Museum of Japanese History 巻 81, p. 387-397, 発行日 1999-03-31 |
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出版者 | ||||||
出版者 | 国立歴史民俗博物館 | |||||
言語 | ja | |||||
ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | PISSN | |||||
収録物識別子 | 0286-7400 | |||||
書誌レコードID | ||||||
収録物識別子タイプ | NCID | |||||
収録物識別子 | AN00377607 | |||||
関連サイト | ||||||
識別子タイプ | URI | |||||
関連識別子 | https://www.rekihaku.ac.jp/outline/publication/ronbun/ronbun4/index.html#no81 | |||||
関連名称 | 第81集 収録論文 タイトルリスト | |||||
フォーマット | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | application/pdf | |||||
著者版フラグ | ||||||
出版タイプ | VoR | |||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||
見出し | ||||||
大見出し | [歴博国際シンポジウム] 過去1万年間の陸域環境の変遷と自然災害史― | |||||
言語 | ja | |||||
見出し | ||||||
大見出し | [REKIHAKU International Symposium] Terrestrial Environmental Changes and Natural Disasters during the Last 10,000 Years | |||||
言語 | en |